ワンちゃんの腸活

 

【腸活とは】

腸活とは、腸内環境を整えることにより、精神的・身体的な健康状態をより向上させることです。

方法としては、食事内容の変更や改善、サプリメントの摂取、適切な運動、生活習慣の改善などがあげられます。

腸の中には、たくさんの腸内細菌が住んでおり、善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分類されます。

健康な腸内環境を維持するためには、この各細菌の割合を保つことがとても重要で、一般的に2:1:7の割合がよいといわれています。

ちなみに、日和見菌とは、善玉菌にも悪玉菌にも属さない菌で、腸内環境が良好な時には善玉菌のような働きを、腸内環境が乱れている時には悪玉菌のような働きをする不思議な腸内細菌です。

腸内環境を整えるということは、悪玉菌よりも善玉菌を多くすることが大切になります。



【ワンちゃんの腸内細菌】

ワンちゃんの腸内には1000種類以上、数兆から数百兆個もの腸内細菌が住んでおり、主な腸内細菌は以下の通りです。

[善玉菌]腸内環境を整えるために有用な細菌です。

・乳酸菌

・ビフィズス菌


[悪玉菌]身体に有害事象をもたらす可能性のある細菌です。

・大腸菌:過剰になると下痢などを引き起こします。

・ウェルシュ菌:下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こすことがあります。


[日和見菌]

・パスツレラ菌:およそ75%のワンちゃんの口内や鼻の中に生息すると考えられています。

・フソバクテリア:歯周病やアトピー性皮膚炎、慢性腸炎に関連するといわれています。



【腸内環境を整えるとどんな効果が期待できるの?】

腸内環境が整えられると、おなかの調子がよくなるだけではなく、以下のような効果が期待できます。


・腸の機能を整える

・健康な皮膚や被毛を維持する

・適正体重を維持する

・免疫機能を向上·維持する

・脳の機能を維持する

・心機能の保持する

・ストレスにより引き起こされる症状を緩和する


【どんなことで腸内環境は乱れるの?】

・ストレス:環境の変化(ホテルでのお泊り、長旅など)

・薬の投与:抗生物質や抗がん剤、ステロイドの長期投与など

・加齢

・アンバランスな食生活(タンパク質の過剰摂取など)


【どんなワンちゃんに効果的?】

・おなかの調子を崩しやすいワンちゃん

・腸の病気(慢性腸症など)に罹っているワンちゃん

・皮膚の病気(アトピー性皮膚炎、フードアレルギー、再発性外耳炎など)に罹っているワンちゃん

・中高齢のワンちゃん

・ストレスを受けやすいワンちゃん:分離不安や怖がりなど

・体重コントロールの難しいワンちゃん


【どんな腸活法があるの?】

・療法食:腸内細菌を増やすためのフード、腸内細菌の栄養源となる食物繊維を多く含んだフードなど

・サプリメント:善玉菌をたくさん含むプロバイオティクスや善玉菌の栄養源となるプレバイオティクス

・適度な運動

・お口のケア(歯周病予防):日常的なデンタルケア

・ストレス軽減:ストレスを受けやすい環境の改善

 

 

【編集部より】

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獣医師紹介

ルール 久枝先生

日本で馬と小動物の臨床獣医に従事後、2002年にオーストラリアへ移住。その後はオーストラリアと日本を行き来しながら獣医業と獣医翻訳業に勤しむ。2011年に犬と猫、馬の代替治療院”Essence Care”をオーストラリアで開設。

 

 

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