
雨の多い季節、お散歩に行けなくなると運動不足になってしまわないか、気になりますよね。
今回は、ワンちゃんにとって運動の重要性、そしてお家でできるエクササイズについてお話しさせていただきます。
運動(エクササイズ)の重要性
ワンちゃんにとって運動はとても大切ですが、各ワンちゃんの年齢や健康状態に合わせた適度な運動を日常的に行うことが重要になります。
では、運動によってどんなメリットが得られるのでしょうか?
【運動により得られるメリット】
・筋肉の維持
適度な筋肉を維持することで、関節炎の悪化やけがの予防に役立つことがあります。
・健康な関節の維持
適度に関節を動かすことにより、関節への血流が高まり、関節のこわばりや関節炎の進行を遅らせる効果が期待できます。
・適正体重の維持
体重が過多になると、以下のような病気に罹る、もしくはそのような病気を悪化させるリスクを高める可能性があります。
悪性腫瘍、糖尿病、心臓病、高血圧、関節炎など
・脳への刺激
ワンちゃんにとって暇な時間が増えすぎてしまうとストレスとなり、様々な問題を引き起こすことがあります。例えば、手(肉球側ではない部分)を舐めすぎて皮膚炎を起こす、問題行動(攻撃的になるなど)等です。
では、実際に家の中でどんなエクササイズができるのでしょうか?
【家の中でできるエクササイズ】
・家の中でミニアジリティ
リビングや廊下など、ワンちゃんが簡単に、まっすぐ歩くことのできるスペースに物を置いて障害物をいくつか作り、5~10往復程度してみましょう。関節炎に罹っていない若く健康なワンちゃんには、坂道のようなスロープを作ってもよいでしょう。ただ、ジャンプする可能性のある場合には、着地部に滑り止めを準備しましょう。
・座る·立つを繰り返すエクササイズ
おやつを使いながら、座る、立つことを10回程度、1日2~3回程度繰り返すエクササイズです。この方法は、ワンちゃんの理学療法、リハビリテーションでも使用されるエクササイズ法です。
・バランスディスクを使ったエクササイズ
ワンちゃん用バランスディスクの上に乗ることで、筋肉や平衡感覚を鍛えることができます。初めは数分程度を数回、慣れてきたら5分間程度数回を1日に何回か行いましょう。このエクササイズ法も、ワンちゃんのリハビリテーションに適用されています。ワンちゃんがバランスディスクからジャンプして転倒することのないよう、ハーネスや手などで支えながらご使用ください。
・おやつの入ったボール遊び
好きなおやつの入ったボールをコロコロ家の中で転がしながら動くことも運動になります。
このように、ワンちゃんが走り回らなくても効果的なエクササイスはいろいろとあります。
ワンちゃんと飼い主様が楽しくできるエクササイズ法をみつけてみましょう。
また、中高齢のワンちゃんにもエクササイズはとても大切です。各ワンちゃんの健康状態に合わせたエクササイズ法をぜひ探してみてください。
獣医師紹介

ルール 久枝先生
日本で馬と小動物の臨床獣医に従事後、2002年にオーストラリアへ移住。その後はオーストラリアと日本を行き来しながら獣医業と獣医翻訳業に勤しむ。2011年に犬と猫、馬の代替治療院”Essence Care”をオーストラリアで開設。
