
あっという間に今年も終わりに近づき、寒さ対策そして乾燥対策の欠かせない季節になりました。
では、冬の寒さや空気の乾燥はネコちゃんの身体にどんな影響を及ぼすのでしょうか?
私たち同様、ネコちゃんも寒い環境下では免疫力が低下し、空気の乾燥により鼻の中や目の粘膜が有するバリア機能が低くなり、呼吸器や目の感染症を起こしやすくなると考えられています。また、乾燥により皮膚のバリア機能が低下し、アレルギーなどの皮膚トラブルを起こすこともあります。
【ネコちゃんの風邪】
ネコちゃんに風邪症状を引き起こす病気は猫ウィルス性鼻気管炎と呼ばれ、ヘルペスウィルスやカリシウィルス、各種細菌、クラミジアなど様々なウィルスや細菌が関与しています。
症状はくしゃみや鼻水、目の赤み、目ヤニがでるほか、重症化すると発熱や食欲不振を伴うこともあります。また、カリシウィルス感染では口の中に潰瘍を起こすこともあります。
このような猫風邪は、子猫のころに感染することが多く、ヘルペスウィルスやカリシウィルスに関しては、一度感染すると体の中に潜在することもあり、免疫力が低下したときなどに発症することがあります。
そのため、小さいころからずっと家の中で暮らしてきたネコちゃんでも、子猫の時に猫風邪に感染したことがあると、大きくなってから風邪症状を示すこともあります。
食欲や元気はあり、目ヤニがでる程度の症状だと様子をみることも多いかと思いますが、目ヤニの色が黄色や緑色になる、鼻水が粘り気を帯び、黄色や緑色になる場合には動物病院で点眼薬や飲み薬などを早めに処方してもらうことをお勧めします。
【皮膚の病気】
皮膚アレルギーに悩まされるネコちゃんでは、冬に乾燥しがちな皮膚の保湿ケアはとても大切です。
ただ、保湿剤の使用など、皮膚への直接的なケアはネコちゃんにとってストレスになることが多いため、まずは環境ケアから始めましょう。皮膚や心臓、関節炎などにも効果的なオメガ3脂肪酸のサプリメントのほか、皮膚の状態に合わせた適切なフードを選ぶことは重要です。また、家の中で暮らすネコちゃんは室温と湿度を調整しましょう。
【室温と湿度】
ネコちゃんにとって快適な室温は20~26度、湿度は40~60%と言われています。
これは人も快適と感じる温度と湿度ではないでしょうか?
ただ、ネコちゃんによってはこたつの中や暖房の前など、より暖かく乾燥しがちなところで過ごすことがあるため、加湿器の使用など工夫が必要かもしれません。
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