【乾燥要注意の季節】ワンちゃんに起こりうる病気と対処法

いつものまにか肌寒くなってきた今日この頃、乾燥対策が気になる季節になりました。

今回は、乾燥によりワンちゃんがかかりやすい病気やその対策についてお話しさせていただきます。

 

【皮膚の病気】

ワンちゃんの皮膚は体重の13%ほどを占めており、かなり大きな組織です。

全身を覆う皮膚には、体温調節や水分調節等たくさんの機能がありますが、なかでも外界の刺激などから体を守るバリア機能はとても大切です。

皮膚の表層は角質細胞やその間を埋めているセラミド(脂質)で作られ、全身を守るバリアとして大活躍しています。

このバリア機能は皮膚の乾燥により低下してしまうことがあり、とくにアレルギーのあるワンちゃんでは痒みや赤み、フケ等の病状が悪化してしまうこともあります。そのようなワンちゃんでは、シャンプー療法や適切な保湿剤の定期的な使用、サプリメントなどによるケアが効果的かもしれません。

 

・シャンプー療法

アレルギーに悩まされるワンちゃんにとってシャンプー療法はとても大切です。また、病状に合わせて適切なシャンプー剤と保湿剤を適切な方法で使用することも重要です。

シャンプーの種類や頻度は、ワンちゃんの病状や性格により異なります。かかりつけの動物病院に相談してみましょう。


・保湿剤

皮膚の乾燥対策には適切な保湿剤も効果的です。

べたべたせず、香料の少ない液体もしくは泡タイプがおすすめです。シャンプーのとき以外でも日常的に使用するとよいでしょう。


・サプリメント

皮膚に効果的なサプリメントのなかで代表的なのはオメガ3脂肪酸でしょう。

オメガ3脂肪酸は皮膚だけではなく、心臓の病気や関節炎などにも効果が期待できます。乾燥の季節だけではなく、一年中使用したほうがより効果的です。

 

【呼吸器の病気】

乾燥の季節には、私たち同様、ワンちゃんも呼吸器の病気には要注意です。

咳や鼻水、くしゃみが出始めたら早めの受診をお勧めします。

お家の中でできる対策としては、加湿器と空気清浄機などがあります。

また、高齢やアレルギーなど、免疫機能の低下が予測されるワンちゃんには、ビタミンCなどのサプリメントが効果的かもしれません。(健康なワンちゃんは体内でビタミンCを作ることができます。)

なお、ビタミンCの摂取によりおなかが緩くなってしまうワンちゃんもいるため、投与量と投与法には注意が必要です。また、尿石症に罹ったことのあるワンちゃんにビタミンCサプリメントはお勧めできません。

 

【目の病気】

乾燥の季節には目の病気にも要注意です。特に、目の大きな犬種や、涙の量が少ない傾向のワンちゃんは日ごろのケアが必要かもしれません。

黄色や緑色の目ヤニが出やすい、目が乾燥しがち、目をかゆがることの多いワンちゃんは、動物病院ではやめの受診をお勧めします。

 

獣医師紹介

ブログに戻る